レーザー脱毛と休止期の毛

医療レーザーは、黒い色に反応して熱で毛根を焼いて永久脱毛をしますが、その仕組みゆえに、成長が止まっている毛の脱毛をすることがなかなかできません。

肌から出ている毛だけではなく、皮膚の中には、これから出てこようとしている毛があります。これらの毛が成長してきてから永久脱毛の処理をすることになりますので、医療レーザーによる脱毛では、同じ場所で複数回の脱毛処理をしなければなりません。

複数回医療レーザー脱毛をする理由

毛には、3つの成長サイクルがあります。

その成長サイクルは、成長期・退行期・休止期に分類されます。

毛の1本1本が異なる周期で成長していますので、希望している箇所の永久脱毛を行なおうとすると、その時々で成長期になっている毛を、別の機会に脱毛する必要が出てくるのです。

一度休止期に入った毛乳頭は活動しなくなり、3ヶ月から1年間休むことになります。その後、成長期になるために、毛を作る準備をはじめます。

この周期にあわせて脱毛することが、完璧な脱毛に繋がります。

毛の成長期を見定めて、期間をおきながら脱毛処理を行なう。

毛の成長サイクルにあわせて、焦らずにじっくりと徐々に脱毛していきましょう。

レーザー脱毛ができない箇所

一度に複数の毛根をまとめて脱毛することができる医療レーザーですが、そのレーザーが円形になっているため、少しずつずらして照射をする時に、どうしても隙間ができてしまい、レーザーが当たらなかった箇所の脱毛が不十分になってしまうことがあるようです。

レーザーの効果を高めるために

この円形のレーザーでは、前述のようなことが起こるので、照射面が四角に改良された装置も登場し、効果を高める取り組みがされています。

どの医療機関で、永久脱毛をしようかと迷っている場合には、医療レーザーの照射面の形状について事前に質問しておくと良いかもしれません。

ちょっとしたことですが、皆さんの脱毛の効果を少しでも高めることに役立てていただければと思います。

レーザー脱毛の出力が不安定

医療レーザー脱毛で、ヤケドになる原因の一つに、レーザーの出力が不安定になることが挙げられます。

光レーザーによって、毛根を焼いて組織を破壊することで、永久脱毛になりますが、その光レーザーの出力が高すぎると、熱が余分にかかりすぎてヤケドになってしまうことがあるのです。

レーザー脱毛によるヤケドの原因

ファンデーションなどがヤケドの原因の一つになると、他のページで説明しましたが、前述のように、医療レーザーの出力が安定しないことでもヤケドになる場合があるのです。

このことを十分に理解している医療機関で、どのように対処しているかの説明をしてくださると安心することができますね。

レーザー脱毛の機器を、スタンバイ状態で長く放置していると、徐々に出力が強くなってしまうようです。空照射をして、出力が高くなりすぎないように心がけている方に脱毛をしてもらいたいものです。

レーザー脱毛で火傷

さまざまなメリットが多い医療レーザー脱毛ですが、トラブルが起きないというわけではありません。

もっとも頻繁に聞かれるトラブルは、「火傷」についてです。

医療レーザーによる火傷とは

医療レーザーと電気絶縁針のどちらの方法とも、火傷の危険性がないとは言い切れませんが、医療レーザーの場合の火傷は、以下のようなケースで起こりがちです。

・ファンデーションや日焼け止めによる火傷

ファンデーションや日焼け止めクリームを十分にふき取っていないと、光レーザーがその部分に反応してしまって、火傷になってしまうケースがあります。

・医療レーザーの出力が強すぎた火傷

医療レーザーの出力の調整は、意外に熟練技だそうです。出力が不安定なまま脱毛処理をはじめてしまうと、火傷になってしまうケースがあるようです。

医療機関で、永久脱毛の処理をしているのであれば、火傷に対して処置をすぐにしてもらうことができますが、エステサロンなどで永久脱毛処理をしようとして、火傷になってしまうと適切な処置が遅れてしまい、皮膚に火傷の跡が残ってしまうこともあります。

このようなトラブルがあることも十分に理解するためにも、インターネットでの情報収集は欠かせませんね。

日焼け・色素沈着部分の脱毛

せっかく脱毛をしようと思ったのに、医療レーザー脱毛について調べてみると、日焼けをしていると駄目、濃いシミなどの強い色素沈着があるとダメ、ということを聞いたことがないでしょうか。

確かに、医療レーザーによる脱毛では、それらのケースはむずかしいということです。

ここでは、その理由について書いておきましょう。

医療レーザー脱毛ができない日焼け

医療レーザーの仕組みは、黒い色に反応して、黒髪の毛根を焼くことになります。ところが、日焼けをしているということは、黒髪だけではなく皮膚も黒いですよね。

そうすると、皮膚が光レーザーを吸収しすぎてしまって、やけどをしてしまうのです。

永久脱毛のトラブルで挙げられる一つになっているのが、このやけど

せっかくおしゃれな服を着ようと思って脱毛したのに、やけどをしてしまっては逆効果です。

このような火傷にならないために、医療レーザー脱毛では、日焼けしている人に脱毛処理ができないことになっているのです。

医療レーザー脱毛ができない色素沈着

医療レーザー脱毛ができないのは、日焼けだけではありません。

黒い色というと、濃いシミの跡、あざをはじめとする色素沈着が強くなっている部分に関しても、医療レーザーが使えません。

もしこれらの箇所にレーザーを当ててしまうと、日焼けの時と同様に、その部分の皮膚がやけどしてしまうのです。

短時間に永久脱毛ができるなどのメリットが多い医療レーザーですが、このようなデメリットもあるのです。

自分にとって、医療レーザーのデメリットが適用になるかを十分に理解してから、永久脱毛を本格的に検討してみてはどうでしょうか。

あなたの永久脱毛がうまくいきますように!

レーザー脱毛のデメリットを補う新しい機器

黒色に反応する光レーザーの特徴を生かした医療レーザー脱毛は、白髪や産毛の脱毛は苦手分野です。

レーザーが使えない脱毛

黒い色素がない白髪。

黒い色素が薄い産毛。

これらの毛の脱毛は、医療レーザー脱毛のメリットが生かしきれないのです。

ただ、技術進歩もあり、最近は光レーザーと高周波を組み合わせた、脱毛機器が開発されたようです。

フォトRFと呼ばれ、黒の色素がはっきりしていなくとも、皮膚の深部にエネルギーを浸透させて、毛根の組織を破壊することができるようです。

新しい機器なので、費用面も気になるところですが、ご自分の希望する場所の脱毛によっては、フォトRFが良い選択肢になるかもしれません。

気になる医療機関が、フォトRFを使っているかをいろいろと調べてみてはどうでしょうか。