脱毛の基礎:毛に成長期があったの?

少し脱毛に関して情報収集をしてみると、一度の脱毛では、完全な永久脱毛にはならないということがわかってくると思います。

これは、毛の成長サイクルと大きな関わりがあります。

この毛の成長サイクルがわかっていると、どの時期(季節)から脱毛を始めれば良いかの決断をしやすくなります。

毛の成長サイクルとは

毛は、「成長期」「退行期」「休止期」に大別されます。1本1本の毛が、異なるサイクルで成長していることが理解できると、脱毛がもっともしやすい成長期の毛根に対して脱毛する理由がわかり、次に成長期に入る毛根を待って、次回の脱毛処理を行なう必要があることが理解できるようになります。

それでは順に、それぞれの成長段階について説明しておきましょう。

・成長期
毛は、毛球の細胞分裂がくり返す起こることで成長していきます。この細胞分裂が行なわれている毛は、成長期に入っていると考えられます。

・退行期
成長期に活発に動いていた細胞が分裂をしなくなった時期のことを退行期といいます。細胞の分裂が止まるということは、毛が伸びないことを意味しています。

・休止期
皆さんも毛が自然と抜けることを日々経験していると思いますが、休止期に入った毛が自然と抜け落ちているのです。毛が一度抜けるとしばらくお休みしてから、改めて細胞分裂を開始する成長期に入ります。

これらの毛の成長サイクルが理解できると、永久脱毛には期間がかかることがわかりやすいと思います。

日ごろ、自分で脱毛処理している人も、脱毛したのにすぐに毛が生えてきたというのは、今まで休止していた毛が成長期に入り、脱毛した同じ箇所からすぐに毛が生えてきたように感じさせるのです。実際は、別の毛穴から出てきた毛なのですが...

毛の成長サイクルにあわせて、焦らずに脱毛していきましょうね。

脱毛の基礎: 毛の役割を知る

毛には大切な役割があります。

部分的に余分だと考えている毛を脱毛することは、おしゃれなどの点から必要になりますが、毛の全体的なことを考えると、とっても大切な役割があります。

脱毛に関心が高まっているこの時期だからこそ、自分の体にそなわっている、毛の役割について知っておくのも大切ではないでしょうか。

あなたを守ってくれる毛の役割とは

毛の役割はさまざまですが、ここでは代表的な役割について挙げておきましょう。

・皮膚を守ってくれる

日ごろの生活の中には危険が潜んでいます。その危険から身を守ってくれるのが毛です。特に、大切な頭を守るために頭髪があり、頭に何かがぶつかる時に、頭髪がクッションの役割を果たし、頭皮を守ってくれるのです。このことは、ワキの下等の摩擦を受ける部分を守ることにも繋がります。

・紫外線対策

何かがぶつかった時に、皮膚を守るだけではありません。外に出ると、皮膚はいつも紫外線にさらされています。過度の紫外線は、皮膚にダメージを与えるため、紫外線から皮膚を守る機能を持っているのが毛のもう一つの役割でもあります。

・保温機能と断熱機能

さらに身体を守る毛の機能としては、保温と断熱が挙げれます。寒い時期に体温が逃げるのを毛がさえぎったり、暑い時期に熱を遮断したりという機能がある毛によって、私達の身体は守られているのです。

・皮膚感覚を高める

皮膚の表面にある毛がある箇所と毛がない箇所で、多少皮膚感覚に違いがあると思いませんか。毛に繋がっている神経は、ちょっとした弱い接触も感知することができます。この毛に繋がっている敏感な感覚があるからこそ、身を守ることができるのです。

このように、毛には私達の身体を守ってくれる大切な役割があります。

この役目を知りつつ、余分な毛を脱毛することができれば、身体の保護とおしゃれなどを両立することができそうですね。

脱毛の基礎: 毛の構造を知る

「脱毛処理は、もう嫌になってしまう!」

こういう気持ちは、本当に良く分かります。このような気持ちがあるからこそ、このサイトに来てくださったと思いますが、脱毛をするに当たって、毛の構造や役割を十分に理解していると、「この部分をこの方法で脱毛したい」という自分なりの考えがしっかりしてきます。

この考えがしっかりしていると、「希望していた脱毛とは違う」というトラブルになりにくいので、「毛の構造と役目」というカテゴリーで、毛について詳しく説明をしておきますね。

毛の構造について

「毛」と一言でいっても、実はさまざまな組織から出来ています。

主な構造としては、「毛幹」「毛根」「毛球」「毛乳頭」「毛包」「毛孔」が挙げられます。組織の部分名称なので、ちょっと分かりにくいですが、簡単に説明しておきます。

・毛幹
皮膚から出ている毛のことを専門用語で「毛幹」といいます。

・毛根
皮膚から出ている毛幹に対して、皮膚の中の部分を「毛根」といいます。

・毛球
この「毛球」で細胞分裂がくり返されることで、毛が伸びていきます。

・毛乳頭
毛乳頭は、毛根の下に位置し、毛細血管から栄養を吸収し毛の成長を助けています。この「毛乳頭」と次に挙げる「毛包」の組織を壊すことで、永久脱毛することができます。

・毛包
毛包は、専門的には「上部毛包」「中部毛包」「下部毛包」に分類されます。これらの3つの毛包が毛根の全体を覆っています。

・毛孔
いわゆる毛穴のことを示すのが「毛孔」です。ここから汗などの分泌物が出てきます。

いかがですか?

毛の構造を専門用語で書くとちょっと分かりにくいですが、この中の「毛乳頭」の項で書いたように、毛乳頭と毛包の組織が壊れると、今後毛が生えてこなくなります。

これらの組織を壊すことなく、皮膚の表面に出てきた毛を脱毛クリームなどで処理する方法と、これらの組織を壊す処置をすることで永久脱毛する方法に大別されるのが、ムダ毛処理なんですよ。

このようなことが理解できると、脱毛に関して、自分なりの考えが出来てくるのではないでしょうか。

自分なりの考えをしっかりさせるためにも、このサイトがお役に立ちましたらうれしいです。